独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月9日、車両管理のためのテレマティクス情報を提供する OBD-II デバイス「CalAmp LMU-3030デバイス」を含む構成で販売されているシステムに、SMSインタフェースにパスワードを設定していない例が複数発見されたと「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは9.8。「CalAmp LMU 3030 シリーズ」に、SMSインタフェースにパスワードを設定していない例(CVE-2017-3217)が複数発見された。この問題が悪用されると、車両のGPS座標、車の向き、速度、メンテナンス情報などにアクセスされる可能性がある。また、古いバージョンのファームウェアがリモートの第三者によって悪意のあるコードを含むファームウェアに書き換えられ、CANバスに対する攻撃が行われる可能性がある。JVNでは、SMSインタフェースにパスワードを設定して保護する、もしくはSMSインタフェースを無効化するよう呼びかけている。また、ファームウェアのバージョンが古い場合には、最新版にアップデートするよう呼びかけている。