独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月22日、Printing Communications Assoc., Inc.(PCAUSA)が作成した、アプリケーションからNetwork Driver Interface System(NDIS)プロトコルドライバを操作するためのフレームワーク「Rawether for Windows」に権限昇格の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.8。このフレームワークは、多数の機器ベンダでWi-Fi機器やルータを制御するアプリケーションに使用されている。「PcaSp60.sys」「PcaSp50.sys」「PcaMp60.sys」「PcaMp50.sys」といった名称のドライバには、BPFプログラムを実行する前に適切な検証を行っていないことが原因で、バッファオーバーフローのの脆弱性(CVE-2017-3196)が存在する可能性がある。この脆弱性が悪用されると、ローカルのユーザによって、細工されたBPFプログラムを実行される可能性があり、結果としてSYSTEM権限で任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとにRawetherドライバを使用するソフトウェアをアップデートする。あるいは、影響を受けるソフトウェアをアンインストールするよう呼びかけている。
Microsoft Windows の Win32k.sys に Bitmap オブジェクトにおける整数オーバーフローにより権限が昇格可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2017.3.1 Wed 8:15