独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月8日、PHPアプリケーションやWordPressを使って作成されているWebサイト上に簡易なWebフォームを埋め込むためのPHPコードを生成するWebサービス「PHP FormMail Generator」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは9.8。「2016年12月17日より前にPHP FormMail Generatorで生成したPHPコード」には、危険なタイプのファイルの無制限アップロード(CVE-2016-9492)、およびクロスサイトスクリプティング(CVE-2016-9493)の脆弱性が存在する。これらの脆弱性が悪用されると、PHPフォームの管理者のWebブラウザ上で任意のスクリプトが実行されたり、アップロードされるファイル名が推測された場合、サーバ上でPHPコードを実行される可能性がある。JVNでは、2016年12月17日以降のPHP FormMail GeneratorではCVE-2016-9492の問題に対応しているが、2017年3月8日現在、CVE-2016-9493の対応が行われているか確認できていないとしている。