独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月12日、INSIDE Secureが提供するハードウェア組込用のSSL/TLS暗号化アプリケーションである「MatrixSSL」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは9.8。「MatrixSSL version 3.8.5 およびそれ以前」には、ヒープベースのバッファオーバーフロー(CVE-2016-6890)、バッファエラー(CVE-2016-6891)、ヒープ領域の不適切な解放(CVE-2016-6892)の脆弱性が存在する。これらの脆弱性は、細工された X.509 証明書を処理することでサーバ上で任意のコードを実行されたり、DoS攻撃を受けなどの影響を受ける可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。