The Software Alliance(BSA)は6月16日、BSA加盟企業3社の著作権を侵害した疑いがあるとして、津地方裁判所が同日付で三重県に所在する会社(A社)に対して証拠保全を実施したと発表した。この事案は、BSAの「情報提供窓口」に報告された、A社がBSA加盟企業3社(オートデスク、マイクロソフト、アドビ システムズ)の複数のソフトウェア「AutoCAD」「AutoCAD LT」「Microsoft Office」「Adobe Acrobat」を、権利者らに無断で複製し利用している、との情報を端緒にしたもの。提供された情報を分析した権利者らは、情報提供の内容が具体的かつ詳細であったことと、権利者らが把握するユーザ登録数の分析結果などから、A社が権利侵害を行っている蓋然性が高いと判断。津地方裁判所に対して代理人を通じて2016年2月29日付で証拠保全の申立を行っていた。証拠保全では、約75台のコンピュータ等が検証されたという。