一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月6日、「ImageMagick」の脆弱性(CVE-2016-3714)に関する注意喚起を発表した。これは「ImageMagick 6 系列 6.9.3-9 およびそれ以前」および「ImageMagick 7 系列 7.0.1-0 およびそれ以前」に、OSコマンドを実行される脆弱性が存在するというもの。本脆弱性の実証コードがすでに公開されており、JPCERT/CC が検証した結果、ImageMagick を実行しているユーザの権限で任意のOSコマンドが実行されることを確認したという。本脆弱性を悪用するコンテンツをImageMagickで開いた場合、任意のOSコマンドが実行される可能性がある。開発元であるImageMagick Studio LLCでは本脆弱性を修正したバージョン(6 系列 6.9.3-10、7 系列 7.0.1-1)を公開しており、JPCERT/CCでは同バージョンでは本脆弱性に対する実証コードが動作しないことを確認している。JPCERT/CCでは、最新バージョンへの更新に加え、設定ファイルでの対策も合わせて行うよう呼びかけている。