独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月22日、HTML、CSS、JavaScript with Chromium や Node.js といったWebテクノロジを使ったクロスプラットフォームのデスクトップアプリケーションを開発するためのソフトウェアフレームワーク「Electron」にNodeモジュール読み込みのパスを適切に制限していない脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは5.3。「Electron 0.33.5 より前のバージョン」には、Nodeモジュールを読み込む際の検索パスの問題が原因で、任意のJavaScriptを実行される脆弱性(CVE-2016-1202)が存在する。この脆弱性が悪用されると、攻撃者によって細工されたNodeモジュールを読み込むことで、Electronで開発されたアプリケーションが持つ権限で任意のJavaScriptコードを実行される可能性がある。JVNでは、Electronを使用したアプリケーションを開発している場合、Electronをアップデートしてからアプリケーションをリビルドするよう呼びかけている。