WindowsおよびSambaの認証機能に“Badlock”脆弱性(JVN) | ScanNetSecurity
2024.03.29(金)

WindowsおよびSambaの認証機能に“Badlock”脆弱性(JVN)

IPAおよびJPCERT/CCは、SAMRおよびLSADプロトコルによる通信では、RPCのチャネルが正しく確立されないことが原因で脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。

脆弱性と脅威 セキュリティホール・脆弱性
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月13日、Security Account Manager Remote(SAMR)および Local Security Authority(Domain Policy)(LSAD)プロトコルによる通信では、Remote Procedure Call(RPC)のチャネルが正しく確立されないことが原因で脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは6.1。この脆弱性は“Badlock”とも呼ばれている。

「MS16-047 を適用していない Microsoft Windows」「Samba 4.2.10 より前のバージョンの 4.2 系」「Samba 4.3.7 より前のバージョンの 4.3 系」「Samba 4.4.1 より前のバージョンの 4.4 系」には、アルゴリズムのダウングレードの脆弱性(CVE-2016-2118、CVE-2016-0128)が存在する。この脆弱性が悪用されると、中間者攻撃(man-in-the-middle attack)を実行可能な攻撃者によって認証されたユーザになりすまされたり、SAMデータベースにアクセスされる、DoS攻撃を受けるなどの可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

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