IPAおよびJPCERT/CCは、アップルが提供するマルチメディアプレイヤー「QuickTime for Windows」に複数のヒープバッファオーバーフローの脆弱性が存在すると「JVN」で発表した。
脆弱性と脅威
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独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月15日、アップルが提供するマルチメディアプレイヤー「QuickTime for Windows」に複数のヒープバッファオーバーフローの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは6.3。本脆弱性についてアップルからのアナウンスは公開されていない。
「QuickTime for Windows」には複数のヒープバッファオーバーフローの脆弱性が存在し、悪用されると細工されたコンテンツにアクセスすることで、QuickTimeの実行権限で任意のコードを実行される可能性がある。この脆弱性を報告したのはZero Day Initiative(ZDI:TippingPoint)であり、トレンドマイクロではアップルがQuickTime for Windowsのサポートを終了するとみている。このため本脆弱性の修正は行われず、QuickTime for Windowsをアンインストールするよう呼びかけている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》