独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月12日、Ciscoが提供する次世代ファイアウォール「Adaptive Security Appliance(ASA)」のInternet Key Exchange(IKE)の処理が原因でバッファオーバーフローの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは9.8。「IKEv1 または IKEv2 を使って VPN を終端する Cisco ASA 製品」には、ヒープベースのバッファオーバーフローを引き起こされる脆弱性(CVE-2016-1287)が存在する。この脆弱性が悪用されると、リモートの攻撃者によって細工された UDP パケットが影響を受ける機器に直接送信されることで、任意のコードを実行され、システムを乗っ取られる可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報を元に最新版へアップデートするよう呼びかけている。