独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は2月4日、SNMPを使用するネットワーク機器をWebインタフェースで設定、監視、診断するための統合ネットワーク管理ソフトウェアである「Netgear NMS300」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは8.8。「Netgear ProSAFE Network Management System NMS300 version 1.5.0.11 およびそれ以前」には、危険なタイプのファイルの無制限アップロード(CVE-2016-1524)およびディレクトリトラバーサル(CVE-2016-1525)の脆弱性が存在する。これらの脆弱性が悪用されると、同一ネットワーク上の攻撃者によって、認証なしでサーバのWeb root上に任意のファイルをアップロードされ、データを作成されたり、SYSTEM権限で任意のコードを実行される可能性がある。また、認証済みの攻撃者によって、サーバのローカル上に存在する任意のファイルにアクセスされる可能性もある。現在のところ、JPCERT/CCではこれらの問題を解決する現実的な方法を把握していないが、信頼できないネットワークからWeb管理画面へのアクセスを制限するよう、ファイアウォールのルールを設定することで、脆弱性の影響を軽減できるとしている。