株式会社FFRIは12月21日、標的型攻撃対策に特化した技術・サービスを提供する米Lastline社と連携を図っていくことについて合意したと発表した。米Lastlineは、バイナリファイル分析「Anubis」、Webサイト脅威分析「Wepawet」の開発者により2011年に設立された会社で、15年以上の研究開発成果を基に次世代サンドボックス技術を製品化し、APTをはじめ標的型攻撃およびゼロデイ攻撃に特化したマルウェア防御システムを提供している。FFRIでは進化し続けるサイバー攻撃技術を独自の視点で分析し、日本国内で標的型攻撃対策ソフト「FFR yarai」をはじめとしたエンドポイント型の対策技術の研究開発を進めてきた。FFRIは、Lastlineが全世界から収集する包括的なマルウェアデータベースを活かしたゲートウェイ型のマルウェア防御技術に注目し、同社との連携に取り組むことになったという。両社は今後、FFRIのエンドポイント対策技術と、Lastlineのゲートウェイ対策技術を組み合わせることで、新たな多層防御のサイバー攻撃対策サービスやソリューションの提供に取り組むとしている。