独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月16日、「Apache Commons Collections(ACC)ライブラリ」のデシリアライズ処理に任意のコードを実行される脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによる最大Base Scoreは7.5。なお、現時点では本脆弱性の完全な対策方法は公開されていない。「ACCライブラリを直接使用しているJavaアプリケーション」「クラスパス指定でアクセスできる範囲にACCライブラリを設置しているJavaアプリケーション」には、デシリアライズ処理が原因で脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、任意のJavaコードを実行される可能性がある。JVNでは、ファイアウォールやファイルシステムのアクセス制御を活用すること、アプリケーションの設計を見直すこと、信頼できない相手からのデータをデシリアライズしないことなどのワークアラウンドによって、本脆弱性の影響を軽減できるとしている。