独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月4日、Mobatekが提供する「MobaXterm」にコマンドインジェクションの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによる最大Base Scoreは7.5。「MobaXterm 8.3 より前のバージョン」の X11 サーバ機能は、すべてのインタフェースで待ち受け状態になっており、さらに認証なしにポート 6000/TCP への X11 接続が可能になっていることが原因で、コマンドインジェクション攻撃を受ける可能性のある脆弱性(CVE-2015-7244)が存在する。この脆弱性が悪用されると、リモートの攻撃者に当該製品を実行しているユーザの権限で任意の X11 のコマンドを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。