アカマイ・テクノロジーズ合同会社(アカマイ)は10月29日、米Akamai社によるプレスリリースの抄訳として、同社が発行した新たなサイバーセキュリティの脅威に関するアドバイザリ(Threat Advisory)について発表した。同社はここ数カ月間に3種類の新たなリフレクションDDoS攻撃を観測しており、同アドバイザリはNetBIOSネームサーバ、RPCポートマップ、およびSentinelを利用したリフレクションによるDDoS攻撃の脅威について詳細に解説し、ペイロードの解析、Snortルール、およびシステム強化のためのベストプラクティスも記載している。ひとつはNetBIOSを利用したDDoSリフレクション攻撃で、特にNetBIOSネームサービス(NBNS)を利用したリフレクションが2015年3月から7月にかけて散発的に発生した。2つめはRPCポートマップを利用した初めてのリフレクションDDoS攻撃で、2015年8月にマルチベクトルDDoS攻撃キャンペーンで発生し、アカマイはこれを観測し、緩和対策を講じている。3つめはSentinelを利用した初めてのDDoSリフレクション攻撃で、2015年6月にストックホルム大学で観測され、統計ソフトウェアパッケージであるSPSS向けライセンスサーバの脆弱性として同定され、緩和対策を講じた。これら3種類の全攻撃ベクトルのDDoS緩和策として、可能であればアップストリームフィルタリングが有効であるとしている。