アカマイ・テクノロジーズ合同会社(アカマイ)は8月19日、2015年第2四半期「インターネットの現状」レポートを発表した。レポートによると、分散型サービス妨害(DDoS)やWebアプリケーション攻撃によって引き起こされる脅威は四半期ごとに増大しているという。同四半期のDDoS攻撃件数は、前年同四半期比132%の増加、また前四半期比7%の増加となった。攻撃の平均ピーク帯域幅およびボリュームは、前四半期と比べ若干増加しているが、前年同四半期に観測されたピーク平均と比べると、引き続き低い水準となっている。また同四半期は、規模よりも長期間に及ぶ攻撃を好む傾向が攻撃者に見られたものの、危険な大規模攻撃の件数は増加の一途をたどっている。同四半期では最大値100Gbpsを超える攻撃が12件、50Mppsを超える攻撃が5件あった。自社でこのような攻撃に耐えられる組織はごくわずかとしている。同四半期における最大のDDoS攻撃は、240Gbps超えが13時間以上続いた。パケットレートで最大214Mppsと過去最大の攻撃も観測されている。この攻撃規模は、ISPが使用するようなTier1ルータを動作不能にできるほどのものだという。レポートではこのほか、「Webアプリケーション攻撃の動き」や「サードパーティ製のWordPress向けプラグインおよびテーマの脅威」「Torについての賛否」を掲載している。