BBソフトサービス株式会社は9月15日、「インターネット詐欺リポート(2015年8月度)」を発表した。本レポートは、同社の「Internet SagiWall」が検出・収集した危険性の高いネット詐欺サイトの数やカテゴリーなどを分析したもの。これによると、8月のインターネット詐欺サイトの検知数は878,556件で、前月より1.3%減少した。このうちワンクリック・不当請求詐欺サイトは70.34%、フィッシング詐欺サイトは24.91%、マルウェア感染サイトは0.15%、ボーガスウェア配布サイトは3.42%、ぜい弱性悪用サイトは1.18%を占めていた。OSごとのネット詐欺種類別検知率では、ワンクリック・不当請求詐欺サイトの割合がWindowsで23.74%、Androidで85.46%、iOSで67.16%となっている。8月度は、サイト上に「偽サイトにご注意ください」といった注意喚起のメッセージを掲載する詐欺サイトが複数発見され、増加傾向にあることが確認された。これは、注意喚起のメッセージを掲載することで、安全な販売事業者であるように見せかけ、サイト訪問者の警戒心を緩ませるのが狙いと思われる。偽サイトの作り方も巧妙になっており、ますます見分けが困難になってきていると警鐘を鳴らしている。このような詐欺サイトでは、商品を購入しても届かないなどの金銭被害に遭う危険性があるほか、サイト上で不正なプログラムを仕込まれることで、自分が気付かないところでクレジットカード番号や銀行口座へのログイン情報が盗まれる危険性もあるため、より慎重な行動が必要としている。