BBソフトサービス株式会社は8月14日、「インターネット詐欺リポート(2015年7月度)」を発表した。本レポートは、同社の「Internet SagiWall」が検出・収集した危険性の高いネット詐欺サイトの数やカテゴリーなどを分析したもの。これによると、7月のインターネット詐欺サイトの検知数は890,082件で、前月より2.0%増加した。このうちワンクリック・不当請求詐欺サイトは73.42%、フィッシング詐欺サイトは22.10%、マルウェア感染サイトは0.18%、ボーガスウェア配布サイトは3.10%、ぜい弱性悪用サイトは1.20%を占めていた。OSごとのネット詐欺種類別検知率では、ワンクリック・不当請求詐欺サイトの割合がWindowsで23.81%、Androidで86.92%、iOSで73.46%となっている。7月度は、エアコンや扇風機、水着などの夏季商材を取り扱う詐欺サイトを多数検知した。家電製品の偽販売サイトはこれまでも多数確認されているが、今年は7月後半より全国的に猛暑日や真夏日を記録する地域が増加している。暑さ対策の商材を販売する偽サイトも、猛暑に関する報道が盛んになる時期に合わせて多数確認された。このような詐欺サイトでは、商品を購入しても届かないなどの金銭被害に遭う危険性があるほか、商品を購入しなくても閲覧しただけで、遠隔操作やキーロガーなどの悪意のあるプログラムに感染する危険性も考えられる。このため、価格の安さなどにつられて不用意にサイトへアクセスしないよう注意が必要としている。