独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は7月17日、IPAの名前を騙った不審メールが出回っていることを確認したとして、注意喚起を発表した。これは同日、外部組織より「IPAの名前を騙った不審メールが届いた」との情報提供により発覚したもの。このメールは、IPAが7月15日に発信したMicrosoft製品やAdobe製品に関するセキュリティ対策情報が用いられており、IPAからのメールニュースを模した内容となっていた。また、同メールはフリーメールにより送信されていたほか、本来のメールニュースには存在しないはずの圧縮ファイル(.zipファイル)が添付されていた。IPAの分析によると、添付されていた圧縮ファイルを展開すると、ショートカットファイル(.lnkファイル)が現れ、これはウイルス感染を目的とするファイルであることが確認されたという。メールの件名と本文はIPAが公開している実在のWebページを元に作成されており、添付ファイルの開封を促すような文面となっていた。IPAはこうした不審メールが広く出回る可能性を懸念しており、より一層の注意が必要としている。