情報漏えいに関わるコストは1件あたり154ドル、医療業界では363ドル(日本IBM) | ScanNetSecurity
2024.03.19(火)

情報漏えいに関わるコストは1件あたり154ドル、医療業界では363ドル(日本IBM)

日本IBMは、「データ漏えいコストに関する調査報告書:世界分析(Cost of Data Breach Study: Global Analysis)」が公開されたと発表した。

調査・レポート・白書・ガイドライン 調査・ホワイトペーパー
日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は6月24日、「データ漏えいコストに関する調査報告書:世界分析(Cost of Data Breach Study: Global Analysis)」が公開されたと発表した。同報告書はPonemon Institute社が発表したもので、IBMがスポンサーになっている。11カ国の350団体を代表するIT、コンプライアンスおよび情報セキュリティの担当者1,500名以上にインタビューを実施したもので、調査対象国は米国、イギリス、ドイツ、オーストラリア、フランス、ブラジル、日本、イタリア、インド、アラブ地域(UAEおよびサウジアラビア)、カナダ(今回初めて調査)となっている。

報告書によると、取り扱いに注意を要する機密情報が含まれる記録の紛失や盗難に対して発生した平均コストは、連結平均の145ドルから154ドルと6%増加した。盗難記録1件あたりのコストが最も高かったのは医療業界で、企業の平均コストは363ドルに達している。さらに、小売業の盗難記録1件あたりの平均コストが昨年の105ドルから165ドルへと、大きく増加した。なお、漏えい全体の47%が意図的、あるいは犯罪的な攻撃により引き起こされている。こうした攻撃を解決するために必要な1件あたりの平均コストは170ドルで、システム異常(142ドル)、人為的エラーまたは不注意(137ドル)よりも高額になっている。また、営業損失に関わるコストは、顧客への信用を挽回する活動も必要なため高額になる。平均コストは2013年の123万ドルから2015年は157万ドルに増加している。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×