BBソフトサービス株式会社は6月16日、「インターネット詐欺リポート(2015年5月度)」を発表した。本レポートは、同社の「Internet SagiWall」が検出・収集した危険性の高いネット詐欺サイトの数やカテゴリーなどを分析したもの。これによると、5月のインターネット詐欺サイトの検知数は868,480件で、前月より1.3%%減少した。このうちワンクリック・不当請求詐欺サイトは75.53%、フィッシング詐欺サイトは19.94%、マルウェア感染サイトは0.18%、ボーガスウェア配布サイトは3.20%、ぜい弱性悪用サイトは1.15%を占めていた。OSごとのネット詐欺種類別検知率では、ワンクリック・不当請求詐欺サイトの割合がWindowsで24.17%、Androidで88.72%、iOSで71.43%となっている。5月度は、父の日にプレゼントを贈る習慣に便乗した複数の偽販売サイトを検知した。腕時計や財布などの高級ブランド品を格安で購入できるとうたう偽販売サイトは、これまでも多数発生している。季節性のあるイベントに便乗することで、ネット詐欺に対する予備知識がない新社会人など若年層の新しい標的を獲得することが目的である可能性を指摘している。このような詐欺サイト利用すると、代金を振り込んでも商品が送られてこない、または犯罪者がクレジットカードなどの個人情報を盗用し、通販サイトで高額商品を購入して現金化するなどの被害に巻き込まれる危険性がある。また、先月から母の日に便乗した詐欺サイトも複数検知しており、季節性のあるイベントに合わせたキーワードで詐欺サイトへ誘導する手口が多く見られるため、注意が必要としている。