アカマイ・テクノロジーズ合同会社(アカマイ)は5月20日、2015年第1四半期「インターネットの現状」レポートを発表した。レポートによると、同四半期はDDoS攻撃の増加傾向が加速し、前年同期の2倍以上、前四半期から35%以上の増加となった。また、DDoS攻撃の特性やベクトルに変化がみられたと指摘している。昨年は高帯域、短時間の攻撃が基本的であったが、同四半期は10Gbps未満の攻撃が24時間以上継続するものが典型となった。一方で、100Gbpsを超える大規模攻撃も8件あり、最大の攻撃は170Gbpsを記録した。前四半期より1件少ないものの、1年前には観測されない攻撃が発生している。ベクトルの変化では、SSDP(Simple Service Discovery Protocol)による攻撃が20%を占めた。SSDPは、ネットワーク上で機器同士が相互に認識し通信を確立して稼動を調整できるようするために、何百万もの家庭用、オフィス用機器でデフォルトの状態で有効になっている。これらがリフレクタとして利用されかねない点も指摘している。