アカマイ・テクノロジーズ合同会社(アカマイ)は1月9日、2014年第3四半期「インターネットの現状」レポートを発表した。レポートによると、世界的な平均接続速度が2四半期連続で4Mbpsの「ブロードバンド」閾値を超えた。しかし、2014年第3四半期はわずかな低下を示し、2.8%減の4.5Mbpsとなっている。世界の平均接続速度は、上位10カ国のうち6カ国で増加を示し、上位10カ国すべてが10Mbpsの「高速ブロードバンド」閾値を大きく超える値を維持した。特にシンガポールは18%増(12.2Mbps)の最大成長率を示した。成長率が最も低かったのは日本(15Mbps)で、第2四半期からわずか0.8%増であった。2014年第3四半期に同社が攻撃トラフィックの発生源として観測したのは201(重複なし)の国・地域で、第2四半期の161から大幅に増加、第1四半期の194に近い数となった。攻撃の最大の発信源は引き続き中国(50%)で、米国のほぼ3倍となっている。また同社のユーザから報告されたDDoS攻撃の件数は、2四半期連続で270件となった。全体として2014年初頭から4.5%の減少となり、2013年第3四半期との比較では4%減となる。南北アメリカ(142件)とヨーロッパ・中東・アフリカ(EMEA)地域(44件)で攻撃件数が減少したが、アジア太平洋(APAC)地域の攻撃件数は前四半期比25%増の84件であった。前四半期と比べて業界の分布に変化はないが、前年同四半期と比較すると大企業が減少(127件から80件)し、ハイテク企業が増加(14件から42件)している。