独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月1日、EMC社が提供する、ネットワークやサービスの高可用性を確保するためのエンタープライズソフトウェア「EMC AutoStart」に任意のコマンド実行が可能な脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによるBase Scoreは9.3。「EMC AutoStart version 5.5.0 およびそれ以前」には、ノード間の通信をセキュアに行わないことが原因で、攻撃者によってパケットインジェクションが行われる脆弱性(CVE-2015-0538)が存在する。この脆弱性が悪用されると、リモートの攻撃者にSYSTEMやrootの権限で任意のコマンドを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。