株式会社ラックは3月30日、同社の情報セキュリティ事件・事故対応サービス「サイバー救急センター」の事故対応件数が、2011年からの累計で1,000件を突破したと発表した。また、事故対応の経験を踏まえて制作されたレポート「サイバー事故現場からの手紙」を公開した。同レポートは、「『サイバー救急』とは何か」「サイバー救急センター9年の歴史」「『保全活動』における5つの事例」「サイバー事件簿:故障だと思ったら…」の4章により構成される。2009年に正式に組織化されたサイバー救急センターの母体は、同社が2006年に開始した「個人情報119 番」サービスとなる。しかし、インシデントマネジメント、フォレンジックといった機能が拡充し、複数の案件を同時に対応できるようになったのは2011年であり、その後の4年で1,000件を超える出動実績を記録することとなった。また、深刻な被害が確認された「重大案件」は増加傾向にあり、再発割合も21012年の8%から2014年には28%へと増加している。同センターに連絡のあった組織でもっとも多い業種は、ここ3年でそれぞれ公共、IT、金融と変化している。