ジェムアルトは2月18日、米SafeNet社が2014年第3四半期におけるデータ漏えいの深刻度を指標化した「SafeNet Breach Level Index(BLI)」の内容を発表した。BLIは、一般公開されている漏えい情報に基づいたデータ漏えいに関する一元的かつグローバルなデータベースを提供するもの。データの種類やデータ盗難数、漏えいの原因、データ暗号化の有無など、さまざまな指標によって漏えいの深刻度を計算している。BLIによると、2014年に報告された全世界の情報漏えい事件は1,500件を超え、10億件のデータが漏えいした。2013年と比較して、データ漏えいが49%増加し、紛失または盗難したデータ数が78%増加した(2013年:5億7,500万件以上)。サイバー犯罪者による個人情報の盗難がデータ漏えい全体の54%を占めている。日本の大手通信教育会社での悪意のある部内者による不正アクセスで顧客データの情報が漏えいした被害は、2014年で全世界で6番目に、アジア太平洋地域で2番目に深刻度の高いデータ漏えい被害となった。