WordPress用WP SymposiumプラグインのUploadHandler.phpにおける任意のファイルをアップロードされる脆弱性(Scan Tech Report)
WordPress用WP SymposiumプラグインのUploadHandler.phpには、任意のファイルをアップロードされる脆弱性が存在します。
脆弱性と脅威
エクスプロイト
WordPress用WP SymposiumプラグインのUploadHandler.phpには、任意のファイルをアップロードされる脆弱性が存在します。フィッシングサイトやWebShellを設置される可能性があるため、影響を受けるバージョンのWP Symposiumを使用しているユーザーは、可能な限り下記対策の実施を推奨します。
2.深刻度(CVSS)
7.5
https://nvd.nist.gov/cvss.cfm?version=2&name=CVE-2014-10021&vector=%28AV:N/AC:L/Au:N/C:P/I:P/A:P%29
3.影響を受けるソフトウェア※1
WP Symposium 14.11およびそれ以前のバージョン
4.解説
WP Symposiumは、WordPressのコンテンツにSNSのフォームや、メール、RSS管理などの機能を提供するプラグインです。WP Symposiumではこの機能に加えて、SNSへの投稿に利用するため画像ファイルや動画(zip、mp3、jpgなど)をアップロードすることも可能となっています。
これらのファイルのアップロード機能の一部は、"/wp-symposium/server/"以下の"file_upload_form.php"で実装されており、プラグインのWebコンソールからどのディレクトリにファイルをアップロードするか、どの拡張子を持つファイルのアップロードを許可するかなどを指定することが可能です。
ただし、この他にもファイルのアップロード機能を実装しているファイル(以下に示すphpコード)が存在しており、当該ファイルではアップロードファイルを適切にチェックしていないため、第三者に任意の拡張子を持つファイルのアップロードを許してしまう脆弱性が存在しています。
[例]
・/wp-symposium/server/php/index.php
・/wp-symposium/server/php/UploadHandler.php
・/wp-symposium/mobile-files/server/php/index.php
・/wp-symposium/mobile-files/server/php/UploadHandler.php
本脆弱性を悪用されると、攻撃者はphpコードなど、任意の実行可能なファイルをサーバー上にアップロードでき、それに対してリクエストを送るなどすることで、Word Pressの動作権限でリモートからでも任意のコードあるいはコマンドを実行することが可能になります。また、その他にもサーバ上のコンテンツの改竄、バックアップなどの情報取得が可能になる上、権限昇格が可能だった場合には、その影響は更に大きくなります。
当該脆弱性を持つバージョンのWP Symposiumを使用している場合には、早急に下記対策を実施してください。
5.対策
WP Symposiumを14.12以降にアップデートすることで、この脆弱性を解消することが可能です。下記URLのページより、最新バージョンが入手可能です。
WordPressの管理画面からも当該プラグインをアップデートできます。直ちにアップデートが困難な場合には、管理画面からプラグインの使用を停止し、削除する事を推奨します。
https://wordpress.org/plugins/wp-symposium/
6.ソースコード
(Web非公開)
(執筆:株式会社ラック サイバー・グリッド研究所)
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Scan Tech Report
http://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html
ソース・関連リンク
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