SNMPリフレクター攻撃のアクセスが増加、攻撃の踏み台にならないよう対策を(警察庁) | ScanNetSecurity
2024.04.20(土)

SNMPリフレクター攻撃のアクセスが増加、攻撃の踏み台にならないよう対策を(警察庁)

警察庁は、SNMPリフレクター攻撃を企図するアクセスの増加を確認したとして、管理するネットワーク機器が攻撃の踏み台として悪用されないために対策を行うよう「@police」で注意喚起を発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
警察庁は11月26日、SNMPリフレクター攻撃を企図するアクセスの増加を確認したとして、管理するネットワーク機器が攻撃の踏み台として悪用されないために対策を行うよう「@police」で注意喚起を発表した。警察庁の定点観測システムでは、10月中旬頃から宛先ポート161/UDP(SNMP)に対するアクセスの増加を観測している。

これは本来、管理する機器の監視を目的として送信される「GetBulkRequest」と呼ばれるリクエストを行うものであり、SNMPv2に対応した機器(SNMPv2 エージェント)、およびSNMPコミュニティ名が初期値の「public」に設定されている機器を対象として送信されていた。これらのアクセスは、一部のセンサーでは全く観測されていないことから、攻撃者は事前に何らかのスキャンを行い、攻撃の踏み台となる機器を選定して、これらのアクセスを行っていると推測できるとしている。

攻撃者は、発信元のIPアドレスを攻撃対象のIP アドレスに詐称し、踏み台となるSNMP対応機器に対してアクセスを行い、攻撃対象に対するリフレクター攻撃を企図していると考えられるという。このアクセスが、対策の行われていないSNMPv2 エージェントに行われた場合、発信元のIPアドレス(攻撃対象)に対して、大量のデータを送信してしまう可能性がある。警察庁では攻撃の踏み台にされないために、外部からのSNMP通信(宛先ポート161/UDP のアクセス)をFW により遮断する、不要なSNMP エージェントは停止するなどの対策を呼びかけている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×