BBソフトサービス株式会社は11月19日、「インターネット詐欺リポート(2014年10月度)」を発表した。本レポートは、同社の「Internet SagiWall」が検出・収集した危険性の高いネット詐欺サイトの数やカテゴリーなどを分析したもの。これによると、10月のインターネット詐欺サイトの検知数は837,747件で、前月と比べて14.2%増加した。ネット詐欺の種類別では、ワンクリック・不当請求詐欺サイトが88.8%(前月比5.8ポイント減)、フィッシング詐欺サイトは10.1% (同5.2ポイント増)、マルウェア感染サイトは0.0%(同増減なし)、ボーガスウェア配布サイトは0.6%(同0.4ポイント増)、脆弱性悪用サイトは0.5%(同0.2ポイント増)であった。OSごとのネット詐欺種類別検知率では、ワンクリック・不当請求詐欺サイトの割合がWindowsで22.52%、Androidで90.36%、iOSで88.20%となっている。また10月は、ハロウィーンの仮装用衣装販売を装った詐欺サイトを検知した。85%オフという大きな値引きで注意を引く手口で、購入しても商品が送られてこないだけでなく、個人情報を盗み取られるという被害に遭う可能性もある。ハロウィーンは日本でも数年前から定着し、多くのメディアで仮装パーティーの模様が取り上げられることも多く、犯罪者集団のターゲットになったものと想定している。このような詐欺サイトは、廉価販売によって集客を行い、違法なコピー品、粗悪な商品が送られてくるだけでなく、商品が送られず代金を搾取されるなどの被害が報告されている。また、クレジットカード情報を悪用されるケースも確認されており、二次的な被害に発展する可能性もあるとしている。