ビジネス ソフトウェア アライアンス(BSA)は10月28日、宇都宮地方検察庁栃木支部が10月20日、クラックツールを提供した静岡県内の男性を不正競争防止法違反で起訴したと発表した。クラックツール提供者の起訴は、福井地検による10月1日付けでの家裁送致(10月15日に罰金50万円の略式命令)に次ぐものとなる。今回の起訴は、ネットショップを経営する男性が、BSA加盟企業であるマイクロソフトコーポレーションが著作権を有する試用版プログラム「Office 2013 Professional Plus」のライセンス認証システムによる認証を回避する目的でクラックツールを提供したとして、栃木県警生活環境課と今市署が9月29日に不正競争防止法違反の疑いで逮捕していたもの。BSAは今回の事案に対し、BSA加盟企業が用いるライセンス認証システムの仕組みに関する情報を提供するとともに、不正競争防止法の解釈・適用に関し、鑑定書等を作成するなどの捜査協力を行っていた。