トレンドマイクロ株式会社は10月28日、「個人パソコンユーザの脆弱性に関する実態調査 2014」の結果を発表した。本調査は9月24日から25日、PCの利用者523名を対象に、PCを利用するうえでのOSやアプリケーションの脆弱性に関する意識や実態についてWebアンケート調査により実施したもの。調査結果によると、脆弱性に関する理解度では、4割以上(41.9%)が脆弱性の対策に修正プログラムの適用が有効だということを認知していなかった。また、PCに脆弱性があるとウイルスに感染する可能性が高まることを知らないユーザが3割以上(32.9%)いることもわかった。また、Adobe Reader、Java、Adobe Flash Playerのそれぞれで、常にバージョンを最新にしているユーザは約半数(Adobe Reader:53.7%、Java:44.6%、Adobe Flash Player:51.6%)と、実際に多くのユーザが「最新にしていない」、もしくは「最新にしているかどうかがわからない」と回答しており、その理由には、「バージョンの確認方法がわからない」(32.7%)、「バージョンアップの方法がわからない」(29.2%)が多く挙げられた。自分が利用しているPCのセキュリティ設定が十分かどうかという質問では、7割以上が不安に思っている(そう思う:17.6%、どちらかというとそう思う:55.5%)という結果になった。多くの回答者が脆弱性を十分理解せず、その対策も浸透していない一方で、自分の利用するPCのセキュリティ設定に不安を感じていることが明らかになった。