APWGとは、サイバー犯罪対策に係る情報の国際会議やタスクフォースを持つ米国のNPO団体です。「Anti-Phishing Working Group」の頭文字からきた「APWG」ですが、継続する中でフィッシングやメール詐欺にかぎらないサイバー犯罪を包括的に扱うようになったことから「APWG」と現在は呼ばれています。特徴は、講演者も参加者も産官学がうまくまざっており、世界中の警察、CERT、ドメイン関係者、アカデミック、ハッカー業界、による、国際的かつ多様な視点のサイバー犯罪に係る話を「一度に聞ける点」です。CeCOS(サイバー犯罪対策サミット)は毎年春(1年に1回)に、世界各地をまわって開催され、日本でも2008年に開催したので覚えてる人もいると思います。このResearchers Summit は米国で1年に1回、秋に開かれる国際会議です。
海外のイベントではないのですが、TOYOTA+MashUp+Samurai Incubation が共同開催した「TOYOTA HackCars Days 2014 in Tokyo」がありました。TOYOTAの「T-Connect」のWebAPI等をNDAのもとで公開し、参加者はさまざまアイデアを出してTOYOTAのサポートを得ながら素案プログラムを作り上げるイベントです。TOYOTAにとっては公開してこの種のアイデアを募集するのは初のチャレンジだそう。「楽しい」「つながる」をテーマとしたアイデア出しは見てて微笑ましい物でした。セキュリティ業界でも車のハックが目立っていますが、こうしたイベントにもぜひ注目して、セキュリティアプリ開発をしてもいいんじゃないかな、と思います。