一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月17日、2014年4月から6月における「インターネット定点観測レポート」を公開した。本レポートは、インターネット上に複数のセンサーを分散配置し、不特定多数に向けて発信されるパケットを継続的に収集、宛先ポート番号や送信元地域ごとに分類したものを、脆弱性情報、マルウェアや攻撃ツールの情報などの情報を参考に分析したもの。レポートによると、本四半期は22/TCP宛のパケット数が徐々に増加した。23/TCPについては、前四半期の2番目から減少して3番目にはなったが、依然として多いと言える状態。その他については、多少の増減はあるものの特筆すべき状況の変化は見られなかったとしている。注目された現象には、送信元ポート番号が53/UDPを使用するパケット(DNS応答パケット)と、DNSサービスのポート不達を示すICMPエラーパケット(Destination unreachable)を本四半期も多数観測した。これらのDNS応答パケットは、権威DNSサーバを狙ったDDoS攻撃の余波を観測したものとみている。