独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は7月15日、「情報セキュリティ白書2014」を同日より販売開始したと発表した。本白書は、国内外で発生した注目すべき情報セキュリティインシデントとその手口、各国の情報セキュリティ政策や国際連携に向けた取り組みなど、情報セキュリティ全般に関する出来事や状況をまとめたもの。今回は初めて電子書籍版も制作、8月中旬よりAmazonで発行する。2013年度には、水飲み場型攻撃でウイルスに感染したPCからの情報流出、インターネットバンキングにおける不正送金被害の拡大、パスワードリスト攻撃による不正アクセスの多発など、インターネット利用者を狙う様々な脅威と被害が確認された。本白書では、これらの状況を考慮し、頻発する脅威および将来の脅威を見据えた「オンライン本人認証の動向」「医療機器の情報セキュリティ」「政府機関の情報セキュリティ対策のための統一基準群の改定」の新たな3つのトピックを加えている。そのほか、従来どおり情報セキュリティインシデントの具体的な事例や攻撃の手口、対策、国内外で進められている情報セキュリティ政策や法整備の状況等、情報セキュリティに関する広範なテーマを取り上げている。なお、2014年3月17日に公開した「2014年版 10大脅威 複雑化する情報セキュリティ あなたが直面しているのは?」も第二部に収録した。