株式会社FFRIは6月4日、ワンタイムパスワードによる認証を突破し、ネットバンキング利用者の口座から不正送金を行うMITB(Man in the Browser)攻撃マルウェアを入手し、解析・検証を実施した結果を発表した。また、同社のMITB攻撃対策製品「FFRI Limosa」による防御が有効であることも確認したという。MITB攻撃は、ネットバンキング利用者のPC端末に感染したマルウェアがWebブラウザに侵入することが必要となる。Webブラウザへの侵入後は、利用者が正規の手順で認証を済ませた後、ブラウザの処理を横取りすることが可能なため、ワンタイムパスワードなどによる認証の強化は十分な対策とはならない。実際に、2014年春以降のMITB攻撃ではワンタイムパスワードを利用している利用者においても被害が発生している。