RealPlayer の RMP ファイル処理に起因するバッファオーバーフローの脆弱性（Scan Tech Report）

RealNetworks RealPlayer にバッファオーバーフローを引き起こしてしまう脆弱性が報告されています。

脆弱性と脅威エクスプロイト

2014年1月15日（水） 08時00分

1.概要
RealNetworks RealPlayer にバッファオーバーフローを引き起こしてしまう脆弱性が報告されています。
ユーザが RealPlayer で悪質な RMP ファイルを閲覧した場合、リモートの第三者によってシステム上で不正な操作が実行される可能性があります。
脆弱性を悪用された場合の影響度が高いため、影響を受けるバージョンの RealPlayer を利用するユーザは可能な限り以下の対策を実施することを推奨します。

2.深刻度(CVSS)
7.5
http://nvd.nist.gov/cvss.cfm?version=2&name=CVE-2013-7260&vector=(AV%3AN/AC%3AL/Au%3AN/C%3AP/I%3AP/A%3AP)

3.影響を受けるソフトウェア
RealPlayer 16.0.3.51 以前
RealPlayer (RealPlayer Cloud) 17.0.2.206 以前

4.解説
RealNetworks RealPlayer は、RealMedia(.rm), MP3(.mp3), RIFF MP3(.rmp),WAV(.wav), AVI(.avi), MPEG-4(.mp4/.m4e/.m4v), AAC(.aac/.m4a) などの様々な動画および音楽ファイルに対応したメディアプレーヤーです。

RealPlayer の RealNetworks Download Manager (tdwnmgr.dll) には、RMP ファイルを処理する際の XML 宣言で指定されるバージョン番号 (このため、バージョン番号に大量の文字列が指定された不正な RMP ファイルを処理した場合に、バッファオーバーフローが発生する脆弱性が存在します。

この脆弱性を利用することで、リモートの攻撃者は RealPlayer を実行するユーザの権限で任意のコード実行が可能となります。

5.対策
以下の Web サイトより、RealPlayer (RealPlayer Cloud) 17.0.4.61 以降を入手しアップデートすることで、この脆弱性を解消することが可能です。

RealPlayer 17.0.4.61:
http://www.real.com/?bypass=us

なお、現時点 (2014/1/6) においては、上記解消バージョンは、英語版のみのリリースとなっています。また、RealPlayer Cloud は、Windows XP および Windows Vista に未対応なため、当該 Windows OS を利用するユーザは、2014 年始めにリリース予定である RealPlayer 16.x の解消バージョンがリリースされるまでの間、他のメディアプレイヤーの利用を検討するなどの回避策を実施することを推奨します。

Download This Video issues fixed in new build of RealPlayer Cloud:
https://realnetworks.zendesk.com/home

6.ソースコード
（Web非公開）

（執筆：株式会社ラック　サイバー・グリッド研究所）

※Web非公開該当コンテンツ閲覧をご希望の方はScan Tech Reportにご登録（有料）下さい。

Scan Tech Report
http://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html