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2017.10.23(月)

iPhoneにおける絵文字表記は全てのキャリア上での課題のひとつ

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 NTTドコモでの取り扱いが始まったiPhone 5s/5c。10月1日からは、「@docomo.ne.jp」のキャリアメールも使えるようになったが、プッシュ方式でのメール着信通知機能への対応が来年1月までかかることや、絵文字の文字化けといった不具合があるようだ。今回RBB TODAY編集部では、絵文字の文字化けについて実際に各キャリアiOS 7.0.3にアップデート済のiPhone 5cを用いて検証した。

 まず、現在の各キャリアのiPhoneにおけるキャリアメール対応状況をおさらいしておこう。iPhoneには、「メッセージ」と「メール」の2つのアプリがデフォルトで入っている。ソフトバンクは、メッセージに「@softbank.ne.jp」、メールに「@i.softbank.jp」の2つのアドレスを割り当てることで対応。auは、「@ezweb.ne.jp」のアドレスを「メッセージ」と「メール」のどちらで利用するか選択することができる。一方、ドコモでは今のところ「メール」アプリでしか「@docomo.ne.jp」のキャリアメールを利用することができない。

 といった状況の中、絵文字の送信を試してみた。実際にドコモのiPhoneで、メールアプリから絵文字を含むメールをau、ソフトバンクのiPhoneに送ってみると、確かに絵文字の部分が「〓」や「・」などに文字化けした。

 逆に、auやソフトバンクのiPhoneからドコモのiPhoneに絵文字を含むメールを送ってみると、こちらは「□」に文字化けしたり、[弁当][花束]などのようにカッコつきで文字に変換されたりした。

 さらに、ソフトバンクのiPhoneのメッセージから、文字化けしたメールを引用した形で返信すると、返信部分の絵文字でない部分も含め、ほとんど全ての文字が文字化けしてしまった。引用部分から元の文字化けした文字を削除すると、文字化けはおきなかった。

 ドコモのiPhoneから、ドコモのAndroid(GALAXY S4・ドコモメールアプリ)に送信してみたところ、対応している絵文字はAndroid用に変換され、Androidにないものはカッコつき文字に変換された。反対に、ドコモのAndroidから絵文字を送信してみたところ、絵文字は全て「□」に文字化けした。

 様々なパターンを試してみたが、いずれの場合も満足に絵文字が使えない結果となった。なお、iPhoneのキャリアメールにおいて、auからソフトバンク、あるいはソフトバンクからauに絵文字入りメールを送った場合も試してみた。この場合、ほとんどの絵文字については問題なく送信できたが、一部の絵文字で文字化けが確認された。iPhoneにおける絵文字表記は、全てのキャリア上での課題のひとつであると言えるかもしれない。

 また、この件について、NTTドコモ広報に確認してみると、「文字化けの現象が起きていることは把握しており、できるだけ早く改善する予定」とのこと。ドコモは、iPhoneのキャリアメール対応として今後「ドコモメール対応」や「プッシュ通知対応」を予定しているが、文字化けへの対応はこれらとは関係なく、準備ができしだい対応していくという。

 改善されるまでの対策として、「メールアプリとメッセージアプリと併用する」ことを提案したい。前述のとおり、今のところメッセージアプリではドコモのキャリアメールは利用できない。しかし、ドコモのiPhoneでも「iMessage」と「SMS」は利用できる。iMessageは、相手がiPhoneに限らず、iPadやiPod touchなどのアップル製品なら利用できるメッセージサービス。これは、相手がiPhoneで、電話番号がわかっていれば利用できる。メッセージアプリからはSMSも利用できるが、送信1通あたり3.15円かかるので注意が必要だ。iMessageだけ利用したい場合は、メッセージの設定から「SMSで送信」をオフにしておけば良い。

 iMessageであれば他社iPhoneとのやりとりでも文字化けせずに利用することができる上、プッシュ通知にも対応している。相手がiPhoneだとわかっていればこちらのほうが便利だろう。

 この方法にすると、送信メールの文字化けは防ぐことができるが、2つのアプリにやりとりが分かれてしまい、その点ではやや不便である。また、相手が他社のiPhone以外の場合、この方法をとることはできない。いずれにしても、ドコモのiPhoneユーザーはもうしばらく不便を強いられることになるだろう。

ドコモiPhoneのキャリアメール、絵文字の文字化けを検証した

《吉川 亮太@RBB TODAY》

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