独立行政法人国立病院機構 愛媛医療センターは10月28日、患者の個人情報を記録したUSBメモリの紛失が判明したと発表した。このUSBメモリは同院の病棟に勤務する看護職員が個人で所有するもので、「弾性ストッキングコンダクター臨床指導内容書」(治療で用いる弾性ストッキングという医療用具を使用する患者への指導内容を記録したもの)を作成し、業務に使用するためデータを記録していた。この職員が6月19日、同院の新築病棟への移転準備に伴い、業務用等の私物を一時的に自宅に持ち帰った際、当該USBメモリがないことに気づいた。翌日以降、職場全体の捜索を行ったが発見することはできず、現在まで紛失した状況となっている。なお、現時点において当該個人情報の漏えいや不正使用の事実は確認されていないとしている。紛失したUSBメモリには、14名分の「弾性ストッキングコンダクター臨床指導内容書」が記録されており、これには指導の日、診断名、性別、年齢、弾性ストッキングの使用に関する症状、弾性ストッキングの使用経験の有無、合併症、指導内容および患者氏名が含まれていた。