マカフィー株式会社は9月30日、「モバイル セキュリティ 動向レポート 2013年6月(Mobile Security: McAfee Consumer Trends Report - June 2013)」を発表した。レポートでは、サイバー犯罪者がアプリの許可を悪用した詐欺を働き、マルウェアをインストールする新しい手口を明らかにしたほか、高額請求を発生させる有料SMS詐欺、偽りのアプリ評価でマルウェア配信を増やす手法などを紹介している。また、マルウェアへの感染が最も多いアプリカテゴリーはゲームであることも判明した。マカフィーのセキュリティ研究機関であるMcAfee Labsによると、犯罪者は「無料」アプリを装い、ユーザに不正侵入に必要な許可に合意させることで、マルウェアを配備する。アドウェアによって資金を得ている無料アプリを許可することで個人情報が漏えいし、広告ネットワークはこの個人情報を使ってターゲット広告を配信する。しかしマカフィーの調査では、アプリの26%は単なるアドウェアに留まらない可能性が高いことがわかっている。今回のレポートでは、さまざまなアプリの中で最も多かった脅威にSMS詐欺とroot化されたエクスプロイトの悪用があることが明らかになっている。