マカフィー株式会社は9月9日、「McAfee脅威レポート:2013年第2四半期」を発表した。これによると第2四半期は、Androidベースのマルウェアが35%増加しており、これは2012年初頭以来の高い伸び率となった。その背景として、SMSを傍受するバンキングマルウェア、不正なエンターテイメント関連アプリや出会い系アプリ、不正改ざんされたアプリ、有用なツールを偽装した不正アプリが継続的に増殖していることを挙げている。また、ランサムウェアについてMcAfee Labsは今期、第1四半期の約2倍の新しいサンプルを登録しており、2013年上半期のランサムウェアのサンプル数は過去2年間分を合計した数字を上回っている。さらに第2四半期では疑わしいURLが16%増加、デジタル署名付きのマルウェアが50%増加している。また、サイバー攻撃やスパイ活動の分野では、オンライン上の仮想通貨であるBitcoinの全世界のインフラストラクチャに対して複数回の攻撃が行われたこと、米国や韓国の軍事資産をターゲットにしたオペレーショントロイのネットワーク活動が暴露されたことに注目している。さらに、サイバー犯罪者が金銭や機密情報を盗み取るために広く使用しているモバイル戦略として、「ネットバンキングを狙うマルウェア」「不正デートアプリ」「トロイの木馬化されたアプリ」「偽装ツール」の脅威を確認している。