トレンドマイクロ株式会社は8月1日、「Google Chrome」または「Mozilla Firefox」のいずれかのユーザを狙う、SNSに潜む脅威を改めて確認したと同社ブログで発表した。この脅威は、これら両方のブラウザの偽の拡張機能を使いユーザのコンピュータに侵入したり、特に「Facebook」や「Google+」、「Twitter」といったSNSのアカウントを乗っ取るというもの。偽の動画プレイヤーの更新をインストールするようユーザに促すが、実際には「TROJ_FEBUSER.AA」として検出される不正ファイルであり、感染ユーザが使用しているブラウザに応じてプラグインをインストールする。同社では、Google Chrome用のひとつ前のバージョンを「JS_FEBUSER.AA」として検出しており、「Chrome Service Pack 5.0.0」という名称が使われている。一方、Mozilla Firefox用の偽プラグインは「Mozilla Service Pack 5.0」であった。問題の更新バージョンは、「F-Secure Security Pack 6.1.0」(Google Chrome用)と「F-Secure Security Pack 6.1」(Mozilla Firefox用)という名称が利用されている。この不正なプラグインは、一旦インストールされると、不正なWebサイトにアクセスし、設定ファイルをダウンロードする。そして、ダウンロードした設定ファイルの詳細を利用し、ユーザに気づかれることなくSNSアカウントを乗っ取る。その後、以下の動作を実行する。・ページに「いいね!」をする・投稿をシェアする・グループに加わる・友達をグループに招待する・友達とチャットをする・コメントを投稿する・ステータスを更新