韓国が受けた大規模サイバー攻撃、Linux PCを消去する機能を確認(シマンテック) | ScanNetSecurity
2024.04.20(土)

韓国が受けた大規模サイバー攻撃、Linux PCを消去する機能を確認(シマンテック)

シマンテックは、韓国の銀行と放送局が受けたサイバー攻撃の続報として、Linux PCを消去する機能を持つ追加のコンポーネントもこの攻撃に使われていることが確認されたとブログで発表した。

脆弱性と脅威 脅威動向
株式会社シマンテックは3月21日、韓国の銀行と放送局が受けたサイバー攻撃の続報として、Linux PCを消去する機能を持つ追加のコンポーネントもこの攻撃に使われていることが確認されたとブログで発表した。複数のOSで動作するコンポーネントが確認されることは珍しく、今回のようにLinux PCを消去するコンポーネントがWindowsマルウェアの内部に仕掛けられているのは異例のこととしている。

「Trojan.Jokra」のドロッパーに含まれるこのモジュールは、Windows 7とWindows XPのPCで「mRemote」というアプリケーションを探す。mRemoteは、複数のプロトコルに対応したオープンソースのリモート接続マネージャ。ドロッパーは、mRemoteが管理する、接続を保存する設定XMLファイルを解析し、ルート権限でSSHプロトコルを使う接続を探す。そして、その接続で使われているパラメータを抽出、新しいスレッドを生成し、bashスクリプトを投下する。bashスクリプトは、任意のLinuxディストリビューションで動作するように設計されたwiperの一種。SunOS、AIX、HP-UXの各ディストリビューションで特定のコマンドを使って実行される。これにより、/kernel、/usr、/etc、/home の各ディレクトリが消去される。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×