独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)は3月1日、同機構の職員が業務用メールを転送設定していた私用のGmailのアドレスが海外から不正アクセスされるという事態が発生したと発表した。これは1月24日、同機構職員がGmailでメール確認をしたところ、当該職員が発信した覚えのない不正なメールが多数送られていることが判明した。当該職員は、外出先からも業務用メールの送受信を可能とするため、同機構の業務用メールを私用のGmailアドレスへ転送設定していた。このGmailアドレスが海外から不正アクセスされ、この際に連絡先に含まれていたメールアドレスが流出したと考えられるという。この不正アクセス後に、当該職員のアドレスを用いた不正メールの発信が確認された。また、今回の不正アクセスに際し、同機構の職員からメールを送受信したユーザの氏名、所属機関名、役職名、所属機関住所・電話番号およびメールアドレスが流出した可能性がある。また、同機構のシステムおよびPCにおける不正アクセス、ウイルス感染などは確認されていないという。