警察庁は12月20日、2012年11月の「特殊詐欺の認知・検挙状況等について」を発表した。これによると、11月の振り込め詐欺の認知件数は567件(10月は693件)で、このうち509件が既遂(同636件)、被害総額(既遂のみ)は15億1,524万円(同20億5,096万円)、検挙件数は491件(同364件)、検挙人員は160名(同149名)と、前月より減少した。オレオレ詐欺では、認知件数が317件(同390件)、このうち268件(同346件)が既遂、被害総額は10億7,157万円(同12億8,503万円)、検挙件数は383件(同325件)、検挙人員は113名(同112名)と、こちらも前月より件数や被害総額が減少している。架空請求詐欺の認知件数は99件(同144件)で、このうち92件(同133件)が既遂、被害総額は2億7,839万円(同5億7,335万円)、検挙件数は100件(同27件)、検挙人員は39名(同32名)と被害額が半減し検挙件数が増加した。形態別で見ると、前月に引き続き「有料サイト利用料金等名目」が35件(同50件)で最も多かった。このほか融資保証金詐欺が12件(同30件)で被害総額3,544万円(同6,027万円)、還付金等詐欺が139件(同129件)で被害総額1億2,985万円(同1億3,232万円)などとなっている。