1.概要Webmin に任意のコマンドが実行可能な脆弱性が報告されました。Webmin にアクセス可能な悪意あるユーザに利用された場合、システム上で不正な操作が実行される可能性があります。脆弱性を悪用された場合の影響度が高いため、影響を受けるバージョンの Webmin を利用するユーザは可能な限り以下の対策を実施することを推奨します。2.深刻度(CVSS)6.5http://nvd.nist.gov/cvss.cfm?version=2&name=CVE-2012-2982&vector=%28AV%3AN/AC%3AL/Au%3AS/C%3AP/I%3AP/A%3AP%293.影響を受けるソフトウェア ※Webmin 1.590 以前影響を受けるバージョンの Webmin パッケージが含まれる、Linux ディストリビューションにおいても、この脆弱性の影響を受ける可能性があります4.解説Web ベースのシステム管理ツールである Webmin には、file/show.cgi において、ユーザから渡されるパス名 (PATH_INFO) を適切にチェックせず、open() 関数で利用してしまう不備があるため、当該パス名を介して任意のコマンドを実行可能な脆弱性が存在します。この脆弱性を利用することで Webmin にアクセス可能な攻撃者は、root 権限で任意のコード実行が可能となり、システムを完全に制御する可能性があります。なお、攻撃者がこの脆弱性を悪用するためには、Webmin において、File Manager モジュールを利用可能な権限を有する必要があります。5.対策以下の Web サイトより Webmin 1.600 以降を入手しアップデートすることで、この脆弱性を解消することが可能です。Webmin 1.600http://www.webmin.com/download.htmlWebmin Change Log Version 1.600 (22nd September 2012)http://www.webmin.com/changes.htmlまた、Webmin 1.600 では、他多数の脆弱性についても解消しています。詳細につきましては、webmin.com より提供される Change Log または Security Alerts を参照下さい。6.ソースコード(Web非公開)(執筆:株式会社ラック サイバー脅威分析センター)※Web非公開該当コンテンツ閲覧をご希望の方はScan Tech Reportにご登録(有料)下さい。Scan Tech Reporthttp://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html
Microsoft Internet Explorer の execCommand メソッドに起因する 0-Day エクスプロイト(Scan Tech Report)2012.9.26 Wed 9:00