ISC DHCP のクライアント識別子処理に起因するシステムリソース消費の脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2018.12.16(日)

ISC DHCP のクライアント識別子処理に起因するシステムリソース消費の脆弱性(Scan Tech Report)

ISC DHCP には、特定のクライアント識別子を含む DHCP メッセージを処理した場合に、サービス運用妨害 (DoS) が発生する脆弱性が存在します。

脆弱性と脅威 エクスプロイト
1.概要
ISC DHCP には、特定のクライアント識別子を含む DHCP メッセージを処理した場合に、サービス運用妨害 (DoS) が発生する脆弱性が存在します。
DHCP サービスを利用する悪意あるユーザに利用された場合、CPU リソースを大量消費させ、DHCP サーバまたはシステムの正常な動作を妨害する可能性があります。
脆弱性を悪用された場合の影響度が高いため、影響を受けるバージョンの ISC DHCP を利用するユーザは可能な限り以下の対策を実施することを推奨します。


2.深刻度(CVSS)
6.1
http://nvd.nist.gov/cvss.cfm?version=2&name=CVE-2012-3571&vector=%28AV%3AA/AC%3AL/Au%3AN/C%3AN/I%3AN/A%3AC%29


3.影響を受けるソフトウェア ※
ISC DHCP 4.1.2-P1 以前 ※1
ISC DHCP 4.1-ESV-R5 以前
ISC DHCP 4.2.4 以前

※1 ISC DHCP 4.1.x は、既に 2011/1 でサポート終了となっています。また、同様にサポートが終了している DHCP 3.0.x/4.0.x においては、この脆弱性の影響を受けるか、未検証であることが、isc.org より報告されています。
※2 影響を受けるバージョンの ISC DHCP パッケージが含まれる、Linux ディストリビューションにおいても、この脆弱性の影響を受ける可能性があります。


4.解説
ISC DHCP には、DHCPv4/DHCPv6 メッセージに含まれるクライアント識別子の取り扱いに不備があるため、クライアント識別子長が 0 の当該メッセージを処理した場合、dhcpd が無限ループに陥り、大量の CPU リソースを消費してしまう脆弱性が存在します。

この脆弱性を利用することで DHCP サービスを利用可能な攻撃者は、dhcpd が稼動するシステムのパフォーマンスを低下させ、DHCP サービスまたはシステムをサービス不能状態にする可能性があります。

なお、既にサポートが終了している DHCP 4.1.0 - 4.1.1-P1 において、この脆弱性が悪用された場合、dhcpd が無限ループに陥いるのではなく、異常終了してしまう可能性があることが、isc.org より報告されています。


5.対策
以下の Web サイトより DHCP 4.1-ESV-R6/4.2.4-P1 以降を入手しアップデート
することで、この脆弱性を解消することが可能です。

DHCP 4.1-ESV-R6/4.2.4-P1
https://www.isc.org/software/dhcp

DHCP 4.1-ESV-R6 Release Notes
https://kb.isc.org/article/AA-00735/0/DHCP-4.1-ESV-R6-Release-Notes.html
DHCP 4.2.4-P1 Release Notes
https://kb.isc.org/article/AA-00736/0/DHCP-4.2.4-P1-Release-Notes.html


6.ソースコード
(Web非公開)

(執筆:株式会社ラック サイバー脅威分析センター

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Scan Tech Report
http://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html

《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

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