VLC media player の MMS アクセスプラグインにおけるバッファオーバーフローの脆弱性(Scan Tech Report)
VLC media player の MMS アクセスプラグインにバッファオーバーフローを引き起こしてしまう脆弱性が報告されました。
脆弱性と脅威
71views
1.概要 VLC media player の MMS アクセスプラグインにバッファオーバーフローを引き起こしてしまう脆弱性が報告されました。 ユーザが VLC media player を利用して悪質な MMS ストリームを再生した場合、リモートの第三者によってシステム上で不正な操作が実行される可能性があります。 脆弱性を悪用された場合の影響度が高いため、影響を受けるバージョンの VLCmedia player を利用するユーザは可能な限り以下の対策を実施することを推奨します。
4.解説 VLC media player は、様々なメディアファイル用のコーデックが内蔵されたオープンソースの多機能なメディアプレーヤーであり、多くのメディアファイルまたはネットワークストリームを再生することが可能です。
VLC media player の MMS アクセスプラグイン (libaccess_mms_plugin) には、MMSOpen() 関数 (modules/access/mms/mmstu.c) における、Microsoft Media Server (MMS) ストリームの処理に不備があります。 このため、MMS プロトコルハンドラ (MMS://URI) の URI に過度に長い文字列が指定された MMS ストリームを処理した場合に、バッファオーバーフローが発生する脆弱性が存在します。
この脆弱性を利用することで、リモートの攻撃者は VLC media player を実行するユーザの権限で任意のコードが実行可能となります。
5.対策 以下の Web サイトより、VLC media player 2.0.1 以降を入手しアップデートすることで、この脆弱性を解消することが可能です。