株式会社Doctor Web Pacific(Dr.WEB)は7月11日、「2012年6月のウイルス脅威」をまとめ発表した。6月は、ウイルス活動の特別な活発化や大拡散は見られず、情報セキュリティの面においては比較的穏やかな月となった。しかし、6月にユーザのコンピューター上で最も多く検出されたマルウェアは先月と同様に「Trojan.Mayachok.1」で、その検出件数は5月の3.73%(45,327件)から5.82%(56,767件)へと大幅に増加した。トロイの木馬ダウンローダーの亜種の検出数も倍増し、「Trojan.SMSSend」の亜種も以前と同様、頻繁に検出された。一方で「Trojan.Carberp」の亜種の検出割合はわずかに減少した。