株式会社Doctor Web Pacific(Dr.WEB)は1月30日、「Androidを狙う、削除が(ほぼ)不可能なトロイの木馬の新たな亜種」を確認したと発表した。これは2019年末、一部の同社アンチウイルス利用者において確認されたもので、システムエリアへの変更を監視する機能により、Linux系OSのメインライブラリのひとつであり、システムコールおよび主なルーチンを提供するシステムファイル「/system/lib/libc.so」への変更があったという。同社の調査の結果、2015年に検出されたトロイの木馬ファミリーの新たな亜種「Android.Xiny」が確認された。この亜種は、インストール済みアプリケーションのapkファイルに変更不能な属性が追加され、「アプリケーションの削除」により削除が確認されても、apkファイルはそのまま残っており、デバイスの再起動後に再び出現する。このトロイの木馬は、2015年にリリースされたAndroidのバージョン5.1以前のOSを標的にしているが、Androidユーザの約1/4がこれらのバージョンを使用している。発表では、「Android.Xiny」の分析結果について詳しく紹介するとともに、対策を呼びかけている。
Microsoft Windows の AppXSvc において設定ファイルの操作時のハードリンク検証不備により任意のファイルが上書き可能となる脆弱性(Scan Tech Report)2020.1.21 Tue 8:15