株式会社Doctor Web Pacific(Dr.WEB)は5月9日、「2012年4月のウイルス脅威」をまとめ発表した。4月にDr.Web CureIt!によってユーザのコンピューター上で検出された悪意のあるプログラムの中で最も多かったのは「SCRIPT.Virus」、次いで「Trojan.Fraudster.261」「Trojan.Fraudster.256」であった。この3種は同月、メールトラフィック内で検出されたマルウェアにおいてもトップ3を占めた。
また4月は、情報セキュリティ脅威に関するイベントという点において、最も密度の濃い月としている。4月の初旬には、Doctor WebのエキスパートがMac OS X搭載コンピュータによって構成される史上最大規模のボットネットを発見し、その少し後には100万台以上の感染したコンピュータを含む「Win32.Rmnet.12」ボットネットの乗っ取りに成功したことを公表した。同月の後半には、トロイの木馬エンコーダがまず西ヨーロッパの人々を、そして世界中のユーザを脅かし始めた。また、Macが世界規模で攻撃されていることも取り上げている。 《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》